【将棋】羽生善治竜王(永世7冠保持)、27年ぶり無冠!広瀬章人八段に敗れる!通算獲得タイトル100期!?竜王位失冠!
将棋界の大ニュース!20歳から将棋のタイトルをとり続けていた羽生善治さんが、なんと無冠になってしまいました。では詳しく掘り下げていきましょう!
羽生善治さんって?
羽生善治さんのプロフィール
年齢 : 48歳(1970年9月27日生まれ)
職業 : プロ棋士
奥さん : 元アイドルの羽生理恵さん
羽生善治さんの凄さ
将棋には、7大タイトル(2018年から叡王が加わって8大タイトルとなった)と呼ばれるものがあります。
将棋の棋士の方々は、これらのタイトルを取るために必死で争っています。
その中で、羽生善治さんは、これらの7大タイトルを99回も取ったことがあるのです。そんなのその7大タイトルがたいしたことないんじゃないの!?と思いますよね。
そんなことはありません。タイトルを取ると、賞金がもらえます。その金額は、
竜王戦…3900万円
名人戦…2500万円
棋聖戦…1000万円
王位戦…750万円
王座戦…500万円
棋王戦…500万円
王将戦…300万円
となっています。また、現在、プロ棋士の方は、165人もいらっしゃいます。その中で、勝ち残ったものだけが、タイトルをとれる、という事なのです。さらに、プロ棋士になるのにも、とても厳しい競争があります。プロ棋士になりたい人は、、奨励会というところに入るのですが、そこで勝ち残った2割弱程度の人しかプロ棋士になることはできません。しかも、奨励会に入る人は、皆アマチュアでトップクラスの人達です。地元では凄く優秀、と言われているような人たちばかりなのです。
では、7大タイトルを取るという事の凄さを分かったうえで、羽生善治さんの残した記録を見ていきましょう。
羽生善治さんの残してきた記録
1985年(15歳2か月) 中学生でプロ棋士となる(歴代4番目)。
1996年(25歳)7冠達成(7大タイトルを同時に全部持つ)(羽生さん以外誰も達成していない)。
2012年 通算タイトル獲得数を81期として、大山康晴十五世名人が保持していた80期の最多記録を更新。
2014年 史上4人目となる公式戦通算1300勝を史上最年少、最速、最高勝率で達成。
2017年12月5日 史上初めて、永生七冠を達成。
取ったタイトルの数々
竜王(7回、歴代2位)
名人(9回、歴代3位)
王位(18回、歴代1位)
王座(24回、歴代1位)
棋王(13回、歴代1位)
王将(12回、歴代2位)
棋聖(16回、歴代1位タイ)
また、十九世名人、永生〇〇という称号があり、これらは、次の条件のもとに達成されます。
・十九世名人 通算5期
・永世王将 通算10期・
・永世竜王 連続5期または通算7期
・永世王位 連続5期または通算10期
・名誉王座 連続5期または通算10期
・永世棋王 連続5期
・永世棋聖 通算5期
羽生善治さんは、これらすべてを達成しています。永世七冠と呼ばれるものです。(達成したのは羽生善治さんただ一人)
永世七冠は2017年12月5日に達成されました。ニュースにもなりましたよね。
どれくらい羽生さんはタイトルを取り続けたのか
羽生善治さんは、1991年3月19日(当時20歳)以降、2018年12月21日(48歳)まで、27年間も7大タイトルのうちどれかを取り続けてきました。
これは、タイトルを取るまでの道のりを考えると、とてつもないことです。
羽生善治さんが27年ぶりに無冠となった
羽生善治さんは、昨年12月5日に竜王位を渡辺明竜王から奪う形で、通算獲得タイトル99期となり、また、一つ残していた永生竜王を獲得することで、永生七冠を達成することになりました。
今年(2018年)の羽生さんのタイトル挑戦、防衛
2018年6月20日
名人挑戦最終局 佐藤天彦名人に2勝4敗で敗れる。
2018年7月17日
棋聖防衛最終局
挑戦者の豊島将之(現在王位と棋聖の2冠)に2勝3敗で敗れる(最終局までもつれ込む)
2018年12月21日
竜王防衛最終局
挑戦者の広瀬章人八段に3勝4敗で敗れる(最終局までもつれ込む)
今回は、2018年12月20、21日に行われた第31期竜王戦七番勝負第7局で羽生善治竜王が挑戦者の広瀬章人八段に敗れ、竜王を失い、27年ぶりの無冠となりました。
通算獲得タイトル100期をかけた戦いでしたが、惜しくも敗戦となりました。
勝負は最終戦までもつれ込み、白熱の戦いが繰り広げられた結果、3勝4敗という形で、竜王位を失冠することになったのです。
今年度(2018年)のはじめは2冠でしたが、今年の間に2個タイトルを失い、無冠になってしまいました。
今年(2018年)の羽生善治さんの成績
11月21日以降のデータは含まれていないようですが、2018年12月21日までの羽生善治さんの成績は、日本将棋連盟のホームページによると、
対局数 41
戦績 21勝20敗
勝率 0.5121
となっています。
全人未到の29連勝を成し遂げた高校生棋士の藤井聡太さんの勝率は0.833となっています。
それと比較すると少し物足りない成績になっています。
勝率ランキングでも20位以内に入ることが出来ていないようです。
さすがの羽生善治さんにも少し衰えが見えてきたのでしょうか。
これからの羽生善治さんの成績に期待!
来年の予定
1~3月 王将戦
2~3月 棋王戦
4~6月 叡王戦
4~6月 名人戦
6~7月 棋聖戦
7~9月 王位戦
9~10月 王座戦
10~12月 竜王戦
が行われる予定です。
直近は、王将戦でしょう。
まずは、挑戦者決定リーグで勝って、挑戦者になってくれることと思います!
私は結構将棋が好きなので、とても羽生善治さんのことを尊敬しています。
年齢の壁なんか超えてしまって、またタイトルの保持者に還り咲く姿を見たいですね!