物理人、世界を語る

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本物の学習法【本物の人になるには】

私が、良いと感じる学習法について話します。これは、物理や数学だけでなく、様々な事の学習に使える考え方です。世の中に出回っている学習法には、その場しのぎの学習法が多いと凄く感じます。

私が紹介する学習法は、その場しのぎではありません。「本物の人」になる学習法です。この学習法を実践すれば、「この人は本物だ」といわれる人になることが出来ます。

 

まず、物理、数学を勉強するときの勉強法について話し、それが様々な学習に使えるという事を紹介します。

 

では、まず、物理、数学に関しての勉強法について。

 

それは、すごく分からない問題があったときは、

 

答えをチラッと見て、また問題に取り掛かる

 

というものです。

 

答えを少しチラッと見た程度では、きちんと理解することは出来ません。一瞬、ヒントを得る程度で、また問題に取り掛かると、案外出来ることもよくあります。

また出来なかったら、答えをまたちらっと見て、また問題に取り掛かる。これを繰り返せば、どんどん答えに自分の考え方が近づいていきます。

 

 

これは、問題を解くとき以外にも使えます。

 

新しい内容を学習するときや、前の内容でほとんど忘れてしまったような内容を学習するとき、本を完全に理解しながら読むのではなく、本をヒントに、自分でいろいろ考えてみるのです。

 

もちろん、本には厳密で、正確な内容が書かれているので、それを理解したいという気持ちもあるでしょう。

 

でも、完璧じゃなくても、バカみたいなやり方をしてしまっても、自分でいろいろと考えたら、意外ときちんとした理解にたどり着きやすいです。最初はたどたどしい理解でも構いません。いろいろ試行錯誤する中でよりきちんとした理解になっていきます。

 

だから、「これは自分で考えるのは無理だ」というような内容でも、「チラッとなら答えを見てもいい」という安心感をもって、難しい内容でも、自分で考えてみてください。「自分で考える(問題を解く)」ことと、「理解する(教科書を読む)」ことを完全に分離しながら勉強するのではなく、自分で先人たちが見つけた教科書の内容を再発見しながら学習していくのです。

 

問題を解く場合は、解けないと、入試に落とされるだとか、自分はだめなのかという気持ちになりやすいですが、教科書の内容を再発見する学習法では、「多くの先人たちが苦労して、時間をかけて見つけたことなんだから、分からなかったらそれでいい」という気持ちになりやすいです。つまり、「先人たちが見つけた内容を再発見する喜び」しかないのです。

 

 

これは、物理や数学以外の勉強にも使えます。

 

例えば、ブログの勉強。

 

ネットや本で調べると、いろんな方法論が載っていると思います。検索流入を上げる方法や、広告で稼ぐ方法など。

 

そのような、「答え」を完全に理解してしまう前に、チラッと見た程度で、それをヒントに、自分でブログを良くする方法を考えてみましょう。

意外と、自分で考えた方法が、ネットや本にのってある場合があります。

それじゃあ、最初からネットや本の情報を見ていたほうがよかったじゃないか!と思う人もいるかもしれません。

しかし、「最初から答えを見ること」と、「一瞬見た答えからヒントを得て自分で方法を見つけること」は、まるで意味が違います。

 

Aであるという事を知る時に、Bでもなく、Cでもなく、Aであるという事を理解することは凄く重要です。

 

最初から答えを見るだけだと、「Aである」という事を知るだけになってしまいやすいです。

それに対し、チラッと見た答えをヒントに自分で考える方法では、

「Bも考えてしまうし、Cも考えてしまうけど、いろいろ考えた結果、やっぱAだな」となるのです。

 

もし、自分で考えた結果、Bが正解だと感じた場合も、また答えをチラッと見て、Aであるという事がのってあったら、また自分で考えてみましょう。

そうすると、やっぱAかもしれない、となったり、いや、でもやっぱりBだなとか、色んな考えが浮かびます。

 

この過程を踏んで、「自分なりの答え」を見つけていきます。「自分なりの答え」を見つけるときには、全部自分で考え抜く必要はありません。せっかく、その道を開拓した先人たちがいるのですから、先人たちの意見は存分に参考にしましょう。しかし、ただただ鵜呑みのするのではなく、先人たちの意見を「とりあえずの模範解答」として「ヒントにする」ことで、自分なりの答えを見つけていくのです。

 

その過程を何回も踏んだ結果、「Aがネットや本にのってあるけど、Bだな」となった場合は、それでよいのです。

それが、「自分なりの答え」です。

 

ただ、学習は常に続けていきましょう。Bだと思ってたけど、やっぱAなんだなと後でなるかもしれません。

 

「自分なりの答え」を見つけることは、非効率的に見えて、非常に効率的です。

まず、普通の学習法では、答えを知る情報収集に時間をかけすぎです。

チラッと見て、ヒントを得る学習法では、情報収集に時間がかかりません。チラッと見るだけですから。

また、完全に答えを知ってしまったら、答えを知る前の自分はもう戻ってきません。

答えを知って、理解するという姿勢で勉強すると、勉強した後も、その答えに縛られて考え続けることになります。

答えを知る前の自分が最も学習に適した自分です。

答えを知る前の自分を大切にしましょう。最も学習に適した自分で学習しましょう。

 

 

ただただ本を読むだとか、ネットから情報収集をするだけで、「本物の人」になることは出来ません。

「本を読むことが大事だ」とかいう事をよく聞きます。

確かに、本を読むことは大事です。

しかし、それだけだと、

「本を読んで、本の内容を知るだけ」に終始してしまいやすいです。

 

本物の勉強は、先人たちの意見をヒントに、自分で考えることです。本はただのヒントなのです。基本的に、ふかーくふかーく考えると、先人たちと同じ意見になることが多いですが、「それは単純に本を読んで先人の意見を知ることとはまるで違う」というのが私の言いたいことです。

これは単なるきれいごとではありません。現実に、このやり方で学習してみてください。

まず、「面白い」です。やっぱり、自分で考えることに勉強の楽しさがあるという事が分かるはずです。

また、自分が本物に近づいていくことを、肌で感じることが出来ます。自分の実感として湧いてきます。

 

 

最後に私が言いたいことは一つです。

「本物の学習」をして、「本物の人」を目指そう。