物理人、世界を語る

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斬新なアイデアを出すには

こんにちは。マーキュリーです。

今回は斬新なアイデアを生み出すために大切なことについて考えてみました。

 

制約があったほうがいい

何かを生み出すためにはそのためのモノがあったほうがいい、材料があったほうがいいと私たちは思いがちです。

 

しかし、Finkeという学者が1992年にある事を唱えています。

 

それは、

材料は少ないほうがいいものを生み出せる 

というものです。

 

人間、たくさん選択肢があると、迷いすぎます。頭の中に迷いが生じてしまいすぎると、中々構想を練ることが出来ません。

 

材料が限られたほうが、頭の中に迷いが生じすぎず、いいものを生み出せるのです。

 

しかし、

作品(生み出すもの)の目的を強く限定しすぎるのは逆効果です。

例えば、「障がい者にとって便利なものを作る」のを目的にするのは良いけども、「椅子を作る」ことを目的にするのは斬新なアイデアにつながりにくいという事です。

目的は適度に広く持ちましょう。(これも広すぎるのはだめ)

 

また、Finke の研究から示されたことは、もう一つあります。

それは、

ある作品を作る際、「何のために使うかを考えてから形を考える」より、「とりあえず面白そうな形を考えて、それが何に使えるかを後で考える」ほうが創造性が高まるといものです。

 

何かやる時、良く人間はその先を考えてしまいがちです。それはとても重要な事ではあるのですが、創造性、だれも思いつかないようなものを生み出すという観点でいえば、先を考えることは障害になりがちです。

 

先を見通したうえで作れるものは、ほとんど誰かがやってしまっています。世の中には賢い人がいっぱいいるのです。

誰もやっていない、開拓されていないことは、先を見通してやったっていっこうに見つからないようなところに隠されているのです。