物理学科とはどんな感じか!女子は少ないのか?何を勉強するのか?
ブログ名からも想像つくかもしれませんが、私は物理学科のものです。
物理学科とはどんな学科か、まとめたいと思います。
物理学科とは
物理の勉強を主にする学科(数学も大切)
物理好きな人が集まる(そうでもない人もいる)
男子が多い(女子の数は男子の1/15程度)
物理の中学、高校の教員免許を取れる(取りたい人はそのために学科の科目と別に教育系の講義を2年から4年にかけて受けていきます。4年には教育実習があります。)
4年次にどこかの研究室を選んで(希望通りとは限らない)研究室配属し、卒業研究などを行う。
基本的には上のような感じです。
物理と数学の勉強が主なので、具体的にどのようなことを学んでいくか言っていきます。
大学(大学院ではない)で行う物理と数学の勉強
- 物理
力学、電磁気学、熱力学、統計力学、量子力学、流体力学、連続体力学、振動と波動、特殊相対性理論、一般相対性理論、原子核物理学、物性物理学
2. 数学
上のような科目について学んでいきます。また、高校物理よりもはるかにきちんと原理的な部分を大切にして現象理解を目指します。
私は、高校時代、物理、数学が得意で国語などが苦手でした。その点、大学では好きな科目ばかりをできるので、自分的にはとても良いと感じます。
また、理論の科目に比べると少ないですが実験の科目もあります。以下にその内容を示します。
実験
比電荷や回折格子の実験など、有名な内容の実験をします。三年になってくると、素粒子実験など、専門的な実験も入ってきます。
一番実験できついのはレポートです。ほぼ毎週、実験原理、実験方法、結果、考察などをまとめたレポートを5,6枚書いて提出しなければなりません。
4年次には研究室配属があります。私はまだ所属していませんが研究室訪問などに人よりたくさん行っているので人よりはその事情に詳しいと思います。研究室配属について説明します。
研究室配属
研究室を選んで、そこに配属します。希望が多い研究室では、私の大学の場合は4年生同士で話し合って誰が入るか決めるそうです。
研究室では、各研究室の専門分野に合わせて、勉強、研究をしていきます。(とはいっても学科の授業も完全には終わっていないので、週何回かは授業を受けます)勉強では、英語の物理の本をどこの研究室でも読むようです。研究では4年生の段階では研究と呼べるようなものではないようですが、教授と相談しながら研究テーマを決めていき、卒業論文の執筆に3,4,5ヶ月かけて取り組んでいきます。
大学院に行きたい人は、秋ぐらいの段階で試験があるので、それに向けての勉強も並行でやっていきます。
また、4年生では教員免許を取りたい人は教育実習もあり、4年生はとても忙しくなるようです。(忙しさの波はあると思いますが)
また、大学院に進学する場合も、研究室に配属します。この場合は、4年次のように話し合いで決めるのではなく、きちんと大学院入試の試験で決めます。研究室によってレベルに差があり、素粒子理論の研究室などはある程度高いレベルが求められます。基本的には理論系の研究室の方が多少難しい傾向があるようです。
大学院は、修士2年博士3年に分けられます。修士2年間で修士号を取り(この場合も修士論文を書く)卒業して就職する人が多いです。また、そのあと博士課程に進むこともでき、3年間研究して博士論文が認められれば博士号を取ることができます。
論文は英語で書くのか日本語で書くのか気になる人もいると思いますが、卒業論文、修士論文は大学に提出するものなので日本語です。ただし、博士論文は英語で書くことになります。
大学院での生活については、文が長くなるので、省きます。他のサイトを見ればのっていると思いますのでそれを見てください。
最後に、勉強、大学生活で大切だと思うことを書いておきます。
勉強で大切なこと
- 物理に関しては丸暗記はせず、基礎原理からどのような流れで導かれているのか、どこが仮定でどこが事実か、などの理論的な枠組みを自分の中で考えて作っていくこと
- 教科書に書いてあることでも書いてないことでも、どんどん疑問を持って人と議論したり質問したり自分で考えたりしていくこと
- 卒業論文などで使うのでLATEXを身につけること。LATEXで実験レポートを書いたりして練習しましょう。
大学生活で大切なこと
- 大学生活の間はこれをやった!と思えるものを何か一つでも作っておくこと
- 就職、将来のライフスタイルなどを考えながら、早め早めに情報収集をしたり、スキルを身につけること。
上にアドバイスのようなものを書きましたが、体験してみないと分からないですし、考え方は本当に人それぞれです。一番大切なのは何が大切か、自由に自分で考えて大学生活を送ることです。
物理面白い。