一つのことを主張しないといけないという風潮
特に文系関連の主張に多いと思うのですが、何か一つのことを主張すべし、という風潮があると思います。
ある人はこういうことをドン!と主張していて、またある人は全く違うことをドン!と主張している。
これ、少し後に引けなくなるんじゃないですかね。
一つのことを主張しないと相手に伝わりにくいのかもしれません。
でも、それだと読み手、聞き手がその事について勘違いしてしまいやすくなると思います。
その人の意見に偏ってしまう。価値観が狭まる。
分かりやすいというのはある意味勘違いさせやすい事と近いと思うのです。
ほんとはもっと色んな要素があって複雑だけど、全部いうと伝わりにくいから、一つのことを伝える、というのも悪くはないのかもしれませんが、分かりやすい代わりに聞き手、読み手が勘違いしやすいとも思います。
ちょっと一歩引いて、自分はどっちかというとこっちの意見だとこういうこともあらしああいうこともあるし...というような文章も必要だと思います。
それだと上の立場の先生から、何言ってるのかが伝わらん!と言われるのかもしれませんが、そこは情報の受け取り手が頑張るべきところでもあると思います。
分かりやすく文章を伝えるだけでなく、分かりにくくても正確な情報を、受け取り手が頑張って受け取る、というのも必要だと思います。
情報を与える側が分かりやすいように分かりやすいようにと傾くだけでなく。
分かりやすいから評価されるというのも考えものだと思います。