物理人、世界を語る

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数式を簡単に書く方法(ブログ記事、パワーポイント発表などに使える)

数式をウェブ上に書くには様々な方法があります。

 

私は、ときたま数式を使ったブログ記事を書きます。

 

私のブログでは、数式を画像化し、それをブログ記事に貼り付けることによって数式を書いています。

 

画像化するときは、「TeXclip」というアプリを用いています。(無料、インストールの必要なし)

feynmandiagram.hatenablog.com

 

TeXclipでは、LaTeXのコマンドを打ちこみ、画像変換のボタンをクリックするだけで、簡単に数式を画像化することが出来ます。

 

今回は、主に、LaTeXのコマンドをうちこむ簡単な方法についてお知らせしたしたいと思います。

 

つまり、私の記事のように、ブログ記事に数式を書きたければ、

1.今回お知らせした方法で数式コマンドをTeXclipの中に書く

2.TeXclipで画像変換のボタンをクリックすることで数式を画像に変換する。

3.画像化した数式をブログ記事に貼り付ける。

 

という事をしていただければいいです。

 

この一連の流れは、パワーポイントに画像化した数式を貼り付ける際など、様々な状況に使えるのではないかと思います。

 

また、LaTexのコマンドを簡単にうちこむ方法を知ることができれば、論文を書く際の数式をうちこむ手間も減るでしょう。

 

 

では説明していきます。

 

 

1.写真を撮る

f:id:feynmandiagram:20190302092048p:plain

 まずは、ブログ記事やパワーポイントでの発表、LaTeXで書く論文に使いたい数式を、まとめてコピー用紙(紙なら何でもいいですがコピー用紙が紙の中で一番安い)に書きます。

2.Mathpixというツール(無料、インストールの必要あり)を用いて、手書きの数式をLaTeXコマンドに変換する

 

feynmandiagram.hatenablog.com

 上の、以前の記事でも紹介しましたが、インターネットサイト上の数式や手書きの数式などを読み取って、LaTeXのコマンドに変換してくれる、Mathpixというツールがあります。

 

これをまずは

https://mathpix.com/

からインストールしましょう。

 

インストール中には英語で書かれた文章が多く出てきますが、直感に従ってインストールしていけば簡単にインストールできます。

 

インストールした後は、

変換したい数式が画面上にある状況で、

Ctrl+Alt+M

を押します。

そうすると、下の画像のように、画面が暗くなります。

f:id:feynmandiagram:20190302095558p:plain

また、クリックポインターが十字のポインターに代わります(上の画像上には写されていません)。

その十字ポインターを使って、下の画像のように、変換したい数式を囲みます。(同時に複数の数式を囲んで変換することは出来ません)

f:id:feynmandiagram:20190302095837p:plain

 

 

そうすると、自然に、次のような画面が出てきます。

f:id:feynmandiagram:20190302092749p:plain

 

少し違う部分は、次のように手直ししてあげましょう。(LaTeXのコマンドを知っている必要あり)

f:id:feynmandiagram:20190302092440p:plain

 

手直しができたら、

f:id:feynmandiagram:20190302100747p:plain

これの一番上のCopyのところをクリックして、コマンドをコピーします。

 

 

次に、数式を画像化する手順を話します。

 

3.数式を画像化して、ブログに貼り付ける

TeXclip(TeXclip)の画面に移動しましょう。

 

そこで、このように、数式を打ち込む形式(equationなのか、alignなのか、align*なのか、など)だけ指定してあげます。

f:id:feynmandiagram:20190302101828p:plain

 

ここで、先ほどMathjaxを使ってコピーしたLaTexのコマンドを、Ctrl+V(貼り付けコマンド)によって、次のように貼り付けた後、Generateボタンをクリックし、画像に変換します。その後、画像のところで右クリックをします。

f:id:feynmandiagram:20190302105952p:plain


そしたら、画像をコピーをクリックし、ブログ記事にCtrl+Vを使って貼り付けると、

 

f:id:feynmandiagram:20190302103141p:plain

こんな感じで画像化した数式を貼り付けることが出来ます。

 

 

 

一番最初に書いた手書きの数式を全部Mathjaxを使ってLaTeXのコマンドに変換し、TeXclipに貼り付けると、こんな感じになります。

f:id:feynmandiagram:20190302103932p:plain

しかし、Mathjaxをつかった、手書きの数式の画像の、LaTeXコマンドへの変換が上手くいっていないため、数式が上手く表示されていませんね。

 

コマンドの間違いを、こんな感じに、TeXclip上で手直ししてあげましょう。最初の説明ではMathjaxの画面で手直しを行いましたが、Mathjaxでは表示できる数式の種類に限界があります。例えば太字などは表示できません。そのため、TeXclipに数式コマンドをコピペしてから、TeXclip上で手直しを行ったほうが手直しがしやすいです。

f:id:feynmandiagram:20190302104820p:plain

そして出来た画像をコピペしてあげれば、

\begin{align*}
 g_{\mu \nu}=g^{\mu \nu}=\left( \begin{array}{cccc}{1} & {0} & {0} & {0} \\ {0} & {-1} & {0} & {0} \\ {0} & {0} & {-1} & {0} \\ {0} & {0} & {0} & {-1}\end{array}\right)\\
 \frac{\partial}{\partial t} \rho(\bm{x}, t)+\operatorname{div} j(\bm{x}, t)=0\\
 i \frac{d}{\partial t}\psi(\bm{x}_, t)=H \psi(\bm{x}, t)\\
 \mathcal{L}=-\frac{1}{4}\left(F_{\mu \nu}^{\alpha}\right)^{2}+\frac{1}{2}\left(D_{\mu} \phi\right)^{2}-V(\phi)
\end{align*}

こんな感じで数式を表示することが出来ます。

 

さらに、数式番号をつけて数式を表示すれば、こんな感じの、小さなサイズになります。

\begin{align}
 g_{\mu \nu}=g^{\mu \nu}=\left( \begin{array}{cccc}{1} & {0} & {0} & {0} \\ {0} & {-1} & {0} & {0} \\ {0} & {0} & {-1} & {0} \\ {0} & {0} & {0} & {-1}\end{array}\right)\\
 \frac{\partial}{\partial t} \rho(\bm{x}, t)+\operatorname{div} j(\bm{x}, t)=0\\
 i \frac{d}{\partial t}\psi(\bm{x}_, t)=H \psi(\bm{x}, t)\\
 \mathcal{L}=-\frac{1}{4}\left(F_{\mu \nu}^{\alpha}\right)^{2}+\frac{1}{2}\left(D_{\mu} \phi\right)^{2}-V(\phi)
\end{align}

 

 

また、数式を画像化する一連の操作では、こんな感じで、左に手書きの数式、右にTeXclipの編集画面を持ってきてあげるといいです。

画像化したいのではなく、論文をLaTeXを使って書きたい人は、左に手書きの数式、右にLaTeXの編集画面を持ってきてあげましょう。

f:id:feynmandiagram:20190302111556p:plain

 

まとめ

TeXclipにLaTeXコマンドをうちこんで数式を画像化すれば、簡単にブログに数式を貼り付けることが出来る。

 

LaTeXコマンドを書く際は、Mathjaxを使って、手書きの数式をLaTeXコマンドに変換したら楽!(LaTeXを使って論文を書く時とか、ブログ記事やパワーポイントに数式を貼り付けるときなどに使える)

 

過去記事

feynmandiagram.hatenablog.com

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